お知らせ
大栄工業株式会社は、環境負荷の低減を図る取組【化学農薬使用の低減と水田における椿油粕使用の撲滅】として、スクミッチ®シリーズが以下の内容にて、スクミリンゴガイ誘引剤とスクミリンゴガイ捕獲器として、全国で初めてみどりの食料システム法事業所認定を取得しました。
また、『スクミッチ®』と『スクミッチフード®』はそれぞれ登録商標を取得しました。
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■ 事業の効果・波及性・先進性
●令和3年度、令和4年度に福岡県みやま市及び佐賀県三養基郡上峰町の実験圃場で実証試験を行った結果、スクミッチのみを使用(代搔き後61日間設置又は移植後28日間)した圃場と、農薬(スクミンベイト3)による防除を行った圃場で、同等の収量が得られ、スクミッチは農薬の代替になることが確認できてます。
●スクミリンゴガイを捕獲するために製品化された装置はこれまでになく、本製品にはスクミリンゴガイが嫌う銅板を組み込み、一度装置に侵入した貝が逃げ出さないようにする特許技術も活用しており、先進性を有しております。
●また、スクミッチの使用法は誘引剤を入れて1週間~2週間程度放置し、集めた貝を処分するだけの簡便な操作であり、日本全国どの水田でも使用でき、労働時間の短縮にも貢献します。今後は、水稲だけでなく、レンコン、カラー、マコモなど、スクミッチの活用の幅を広げ、さらなる波及性の獲得に取り組むとともに、動画やカタログをWEBサイトに掲載するなどして本製品を普及させ、化学農薬の使用低減(椿油粕使用撲滅)に寄与していきたいと考えております。
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※農林水産省HPより
【みどりの食料システム法事業所認定とは】
• みどりの食料システム法※(以下「法」といいます。)は、農林水産物等の生産から消費に至る各段階において環境への負荷の低減に取り組むことにより、環境と調和のとれた食料システムの確立を図り、もって農林漁業・食品産業の持続的な発展等に結びつけるための枠組みです。
• 特に環境負荷の低減を図る取組は、農林漁業者以外の事業者が持つ技術や知見、経営資源を積極的に取り入れ、農林漁業者が容易に環境負荷の低減に取り組める環境を整備することが重要となります。また、「農林漁業×環境」の取組の拡大は、事業者にとっても、新たなビジネスチャンスとなる可能性があります。
• このような観点から、法では、環境負荷の低減に資する技術の研究開発や実装、環境負荷の低減を図るために行う取組を通じて生産された農林水産物を用いて行う新商品の開発や販路開拓等の取組を促進するための国の認定制度を創設しました。
※農林水産省大臣官房みどりの食料システム戦略グループ手引きより